毒親⑩ 完全主義者で「支配」するのが好きな親について


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毒親の一種である「完全主義の親」について。

このタイプの親は「過干渉の親」や「心理的虐待をする親」の一部だとも解釈できるのですが、違いもあるので別項を設けました。

一言で言えば、

「完全主義タイプ」には「過干渉タイプ」や「心理的虐待タイプ」よりも子どもを支配したがる傾向があります。

ただし補足があります。

そもそも

毒親とは

  • 子どもに対するネガティブな行動パターンが執拗に継続し、それによって子どもの人生を支配してしまう親のこと。
  • ただし、体罰と性的虐待一度切りでも子どもの人生を大きく歪めてしまうこともある。

というわけで「支配」というのは様々なタイプの毒親に共通の特徴ですが、全ての毒親は

  • 親に逆らえない状況や心境を作り出して子どもを支配する
  • 長年に渡ってすり込んだ行動パターンによって子どもの人生を支配する

という点で共通しているのです。

しかし「完全主義の親」はもっと直接的に子どもを支配し、

子どもを支配するのが好きという点では次回紹介する「カルトタイプの親」に引けを取りません。

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また、

「支配」というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、「子どもを自分の所有物だと思っている」と言うとわかりやすいかもしれません。

1.完全主義には2通りある

まずは、完全主義の親を2パターンに分けましょう。

1-1.世間体を気にするタイプ

肩書ステータス、そして世間体を異常に気にするタイプの親は他人がうらやむような理想的な家庭を持とうとします。

しかも、その際の理想が異常に高いのも特徴なので、必然的に子どもには大きなストレスがかかります。

さらに厄介なのは、

このタイプの親は実際に社会のステータスが高かったり仕事仲間などから立派な人間と思われていることが多いということです。

すると、ますます子どもは親に歯向かうのは良くないことだと思ってしまいますよね。それが厄介なのです。

1-2.完璧さに捕らわれているタイプ

ステータスや世間体を気にするタイプは動機としてはわかりやすいのですが、完全主義の親には

自分が思う完璧さに捕らわれているタイプもいます。

言い方は難しいのですが、

世間体などの周りの目を気にするのではなくひたすら「自分の思う完璧さ」を追求するタイプです。

「自分の思う完璧さ」を子どもが満たしていないととにかく落ち着かないといった感じでしょうか。

子供の食事、睡眠、掃除、しゃべり方、その他すべてについて自分の基準を守らせようとして、子供に苦痛を強います。そういう親は、自分が置いたところに物がなかったりするとパニック状態になったり、逆上したりします。

出典元:ダン・ニューハース『不幸にする親 人生を奪われる子供』

このように謎の完璧さへの病的なこだわりを見せるのです。

世間体タイプ」もステータスや世間体に病的なこだわりを持っているのですが、世間体というだけあってこだわりはわかりやすいです。

しかし、こちらのタイプはなんだかよくわかりません。

さらに言えば「完璧さへ捕らわれている」といった感じなので、基本的に「完璧さへの欲求」が満たされることはありません

結果、子どもは際限なく苦しめられるのです。

2.支配の性質

「完全主義の親」の特徴をまとめておきます。

  1. 子どもが完璧でないと気が済まない(粗探しばかりする)。
  2. しばしば実現不可能な高い基準を設ける。
  3. ステータス世間体を重視する。
  4. 粗雑さや不潔さを極度に忌み嫌っている。
  5. 言動に強迫観念が含まれている。

は「世間体タイプ」④⑤は「自分の完璧さ追求タイプ」で①②は両者に共通の特徴です。

また、両者に共通なのは「自分の基準で子どもを支配すること」なのですが、この支配は大人になった後にも続くことが多いようです。

2-1.過干渉な親との違い

「完全主義の親」と「過干渉な親」の違いは支配したがる傾向の強さだと先ほど言いましたが、もう少し明確に書きましょう。

過干渉タイプは過剰な愛情や世話によって子どもを窒息させるのですが、結果として子どもを支配してしまうというニュアンスです。

しかし、完全主義タイプは

  • もともと他人を支配したり優位な立場に立ったりするのが好き。
  • 子どもの失敗や粗に気が向かいがちそれを正すのが親の役割だと思っている。

このような特徴を持っているため子どもは愛情を感じられません

もしかしたら「所有物である子どもを完璧に仕上げることが親の愛情だ」と思っているのかもしれません。

2-2.特殊な短気さ

完全主義者の父親に育てられたある男性の話です。

大企業に勤めていた父は、機知にたけた野心家で、魅力のある、自己管理に厳しい人だった。だが父は家でも会社にいる時と同じようにふるまい、「勝つこと」「切磋琢磨」「父親の権威」などがいつも非常に重要だった。

出典元:同上

ビジネスマンにおける優秀さ良い親としての振る舞いは別なのにかかわらず、完全主義者タイプは混同してしまうわけです。

父は自分の物差しで測って少しでも欠点があると、突然やかましく長々とした説教を始めたが、それは自分の要求通りに子供がしないと我慢できないためのようだった。

出典元:同上

なんだかんだ言って、彼らが完璧さにこだわるのは

「子どもの粗探しに終始し、それが見つかると憤慨する」という特殊な短気さを持っているからに過ぎません。

この場合父親の考え方に問題があるのですが、子どもにはそれがわかりません。

2-3.子どもへの影響と克服法

完全主義者に育てられた子どもは

自信のなさに加え「自分とは何なのか」や「生きることの意味」や「失敗を過度に恐れる癖」などを抱えてしまうことがよくあります。

これらのネガティブさを克服する方法は何なのか気になるところだ思いますが、基本的には

「毒親」と向き合うことによって自信を取り戻すことと「認知行動療法」によって認知の歪みを解消することになるでしょう。

詳細は後日書こうと思います。

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以上です。ありがとうございました。
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