毒親にならないために、この2つのルールは絶対に守ろう


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今回のテーマは

毒親にならないためにすべきこと」なので親に向けた内容のようですが、毒親育ちの方にも知って欲しい内容になっています。

なぜなら

「毒親にならないための心構え」と「毒親のトラウマを克服する際の心構え」は基本的に同じだからです。

このようにイメージしてください。

毒親にならないための心構え=「親は神様ではない」=毒親のトラウマを克服する際の心構え

「神様」というキーワードは「毒親」という言葉を作ったスーザン・フォワードの著作で非常に重要な位置をしめるのですが、

このキーワードが出てくる経緯から順を追って説明していきましょう。

1.神様のような親とは

スーザン・フォワードは毒親を7つのタイプに分類します。そして、最初に紹介するのが「神様のような親」です。

この場合の神様は「ギリシャ神話に登場するオリンポス山に住む神々」をイメージしてください。

人間が何か彼らの気に入らないことをすれば、ただちに罰を下した。彼らは優しい神々である必要はなく、公平であることも正義を守る必要もなかった。実際、彼らは気まぐれで、非合理そのものだった。

出典元:スーザン・フォワード『毒になる親』

このように、スーザン・フォワードは

  • 気まぐれで非合理そのものの神→毒親
  • 罰を下される人→その子ども

という比喩表現でもって「毒親と子」の関係を捉えるのですが、ここで明かになるのは、

①圧倒的な力関係②理由もわからず罰せられる理不尽さ、そして、これらが理由で子どもは③親を恐怖しているということです。

1-1.圧倒的な力関係

親と子は体格・経済力・語彙力などあらゆる面で差があります。

特に幼い子どもにとっては体格や声のトーンなどの身体的特徴が自分たちとは違う大人は恐く感じがちです。

また

言語能力が発達していない分、態度や雰囲気などから得られる情報を頼りにしていることもあります。

そのことを大人(親)の側が重々承知し、表情やしゃべり方などに注意しつつ接さなければならないでしょう。

ルール①

毒親にならないためには親と子では圧倒的な力の差があることを踏まえて行動する

1-2.理由なく罰する

精神科医の水島広子氏はこのように言います。

なぜ「毒親」などと呼ばれるのかと言うと、それは何らかの形でお子さんを振り回してきたから

出典元:水島広子『「毒親」の正体』

そして「振り回される」原因が、まさに罰せられる理由がわからないことだそうです。

確かに、怒られた時には「なぜ怒られたか」を明確にしてもらえば次から対策できます。

ところが

それを明確にしなかったり、怒られる時と怒られない時があったりすれば子どもは混乱してしまうでしょう。

もちろん、このような事は多少であったら一般的な家庭でも見られますが執拗に繰り返されば子どもは振り回されるようになります。

わかりやすく言えば

善し悪しの基準が親次第になるので親の顔色を常にうかがっていなければならなくなるわけです。

これは子どもにとっては大きなストレスで不幸なことなので避けるように心がけましょう。

ルール②

毒親にならないためには「何が悪くて罰したのか」の理由を明確にすること

2.本当に毒親と言えるのか

ここまでスーザン・フォワードが作った概念である「神様のような親」と「毒親にならないために守るべき2つのルール」を解説してきました。

しかし、ちゃぶ台をひっくり返すようですが、

「毒親にならないために守るべき2つのルール」を守れなかったといって毒親になるとは思えません

もちろん「毒親にならないために守るべき2つのルール」は絶対に守ったほうが良いでしょう。

なぜなら

「2つのルール」を守れなくても毒親にはなりませんが親子関係は確実に悪くなるからです。

ここでスーザン・フォワードによる毒親の定義を確認しましょう。

2-1.毒親とは

  • 子どもに対するネガティブな行動パターンが執拗に継続し、それによって子どもの人生を支配してしまう親のこと。
  • ただし、体罰と性的虐待一度切りでも子どもの人生を大きく歪めてしまうこともある。

「子どもの人生を支配」することには

過干渉などにより直接的に支配するだけではなく「心の声」になって子どもの人生の邪魔をするということも含まれます。

「心の声(=トラウマ)」になるのは、よっぽど酷い子育てをされた時のみです。

逆に言えば

親からよほどひどい扱いを受けない限り、親がトラウマになり人生が台無しになるということはありません

しかし、例えば「何が悪くて罰したのかの理由を明確にする(ルール②)」ことを怠っただけで

子どもにトラウマを与えるというのは考えにくいですよね。

2-2.トラウマの克服法

「罰した理由を明確にしないだけで子どもは人生は支配される」というのはスーザン・フォワードの考え過ぎだと思いますが、

彼女は非常に示唆的なことを言っています。

神様のような顔をしている「毒になる親」を天上から地上に引きずりおろし、彼らを自分と同じただの人間として現実的に見る勇気を持つことができた時、子供はひとりの人間として、はじめて親と対等な関係を持つための力を持つことができるのである。

出典元:同上

これは毒親のトラウマを克服するうえで参考になります。

「毒親のトラウマを克服したければ毒親を一人の人間として見て、過剰に恐れないことが大事」ということです。

もっと言えば、

  • 「親から子への影響」はそれ程強力ではない
  • 子どもは親以外の人や物事からも影響を受けるので親子関係が上手くいかなくても人生が終わるわけではない

ということを知っておくことが大切です。

多くのセラピストは「虐待や毒親の連鎖」をやたらと強調するのですが、実はそれほど強力ではないので気にし過ぎるのは良くない

ということです。

※「虐待や毒親の連鎖」については

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※毒親からの克服法や対決方法については

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2-3.他のタイプの毒親にも関わる

ところで、スーザン・フォワードが「神様のような親」を毒親の一種にするのには他にも理由があります。

他のタイプの毒親が神様のように振る舞うことで毒性を強めることが多々あるのです。

例えば「残酷な言葉を浴びせる親」や「過度な体罰をする親」は神様のように振る舞う傾向があります。

支配欲が強く子どもの粗探しばかりをする「完全主義の親」や言っていることがわからない「支離滅裂な親」も同様です。

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というわけで、

「神様のように振る舞う」のはそれだけでは毒親にはならないけれど、他のタイプの毒親が神様のように振る舞えば凶悪な毒親になる

と捉えればいいかもしれません。

3.「親子関係」は悪くなる

まとめると、

ルール①

親と子では圧倒的な力の差があることを踏まえて行動する

ルール②

「何が悪くて罰したのか」の理由を明確にすること

スーザン・フォワード的な言い方だと、これらは毒親にならないために必要な2つのルールなのですが、

これらのルールを守れなくても毒親にならないと思いますが、親子関係は悪くなるので守るべきでしょう。

ややこしい表現になってしまいましたが、

実際問題

毒親にならないためにすべきこと」と「親子関係を悪くしたくないならすべきこと」を多くのセラピストは混同しがちなのです。

よく見られる混同は以下のようなのものです。

3-1.「親に対して」と「親以外の人に対して」

片付けをしない、グズグズしている、夜更かしをしている、挨拶をしない、宿題をしないなどの子どもに対してガミガミと叱ってしまう

子どもは委縮してしまい逆に、失敗の多い子どもになってしまう。よって、このような事をする親は毒親だ

このような主張は確かに、一面においては正しいです。

しかし

このケースの場合、親の前では委縮するでしょうが親以外の人に委縮するとは限りません。よって、毒親とは限りません

※毒親は「子どもが親以外の人に対しても恐怖感を抱くようにしてしまう」ような人を指します。

3-2.条件付きの愛情の基準は?

  • 夫婦仲が悪いと子どもは情緒不安定になったり、「良い夫婦関係」がわからないから結婚生活で失敗したりする。
  • 条件付きの愛情を与えると自己肯定感が低くなったり、自主性がなくなったりする。

このような明らかに言い過ぎな主張をする人もいます。

ただし

面前DV」や「過剰なコントロールや暴言」を伴えば子どもは深く傷つき、精神的なトラブルを抱えてしまう可能性があります。

このように、

毒親になるのは厳密な認定基準があるので、簡単に認定してはいけないわけです。

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以上です。ありがとうございました。
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