毒親チェックリスト | 3のポイントと36の質問で自分と親を理解する


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「毒親」という言葉はブームになり、それに伴い多くの「自分の親が毒親かチェックする方法」や「毒親のチェックリスト」も作成されました。

しかし

当サイトでは、「毒親」という言葉の提唱者であるスーザン・フォワードが作成したチェックリストを推奨しています。

※と言っても、聞き方など少々アレンジしています。

なぜなら、このチェックリストは毒親研究の第一線で活躍してきたスーザン・フォワードの「毒親の分析法や対処法」にも直結するし、

彼女は安易な毒親認定に反対しているため、「毒親」の無駄な拡大解釈を防ぐことにも繋がるからです。

例えば、「アダルトチルドレン」という言葉は一部の精神科医に拡大解釈された結果、ほとんど無意味な言葉になり死語になってしまいました。

当事者を無視した一部の精神科医のパフォーマンスに利用されないためにも、しっかりとした「定義」や「チェックリスト」を使いましょう。

前置きはこのくらいにして、さっそくチェックリストを見ていきましょう。このチェックリストは3つの項目と36の質問で構成されています。

1.あなたが子どもだった頃の親の特徴

  1. 叱る時に体罰を加えた。
  2. あなたに性的な行為をした。
  3. あなたを注意をする際は決まって、人格を否定するようなことを言った、あるいは侮辱的な事を言った。
  4. 酒に酔ってばかりいたり、薬物を使用たりしていた。
  5. あなたから批判されたり、腹をたてられたりすることを許容しなかった
  6. あなたに対して恐怖を抱かせる存在だった。
  7. 精神や体調が不安定でふさぎ込んでいることが多く、あなたを放っておくことが多かった。
  8. 健康や経済に問題を抱えていたため、あなたは親や兄弟などの世話をしなければならなかった。

2.大人になり自立した、現在のあなたの特徴

  1. 対人関係がこじれやすく、傷ついたり傷つけたりすることが多い。
  2. 他人と親しくなり過ぎると煩わしいことが増えると思う。
  3. 親しくなった相手との悪い結末を予想してしまう。
  4. 自分は何者か、何をしたいのか、といったことがわからない。
  5. ありのままの自分は誰からも受け入れられないと思っている。
  6. 何かが上手くいきはじめると心配になってくる。
  7. 特に理由はないのに腹が立ったり、悲しくなったりすることがある。
  8. 完璧主義者である。
  9. リラックスして過ごすことがあまりできない。
  10. かつて親からされたネガティブな行為を他人にしてしまうことがある。

3.現在の親子関係

  1. いまだに子ども扱いをされる。
  2. 何かを決める際「親はどう思うか」を基準にしてしまう。
  3. 親に反発するのは困難である。
  4. 離れて暮らしている場合、親とこれから再会するという時や再開した後で、精神的・肉体的に強い拒否反応が起こる。
  5. 親はあなたを威圧したり、罪悪感を感じさせたり、金銭的なことを利用したりしてコントロールしようとする。
  6. 親の機嫌を取ろうとしたり、親の不幸は自分の責任だと思ったりする。
  7. 自分は親を満足させることができないと思っている。
  8. いつの日か親は変わると信じている。

4.チェックリストの使い方と注意点

次は、このチェックリストの使い方と使うにあたっての注意点や考え方についてまとめていきます。

4-1.基準は「三分の一」

スーザン・フォワードによると、チェックリストの三分の一以上が当てはまっているようなら、自分の親は毒親だと思った方がよいとのことです。

付け加えるならば【1.あなたが子どもだった頃の親の特徴】一つ以上当てはまった上で、全体で三分の一以上と考えましょう。

  • 【1.あなたが子どもだった頃の親の特徴】が一つ以上当てはまる→傾向としては毒親かもしれない
  • 2と3の項目も合わせて三分の一以上→人格に影響を受けたり、現在でも服従的だったりするので、やはり毒親だ。

というふうな流れで考えましょう。

4-2.

逆に言えば、例えば、

1の項目の「精神や体調が不安定でふさぎ込んでいることが多く、あなたを放っておくことが多かった」が当てはまっていたにも関わらず

全体の三分の一以上にチェックが入らなかったという場合は毒親と考えなくてよいということです。

毒親は「現在の自分」にも影響を及ぼす存在です。しかし、それがないなら毒親と考えなくてよいでしょう。

もっと抽象度の高い言い方をするならば、

「あなたを放っておくことが多かった」というのは主観ですよね。

もちろん2と3の項目も主観ですが、判断材料は増えるので、これらを加味すれば毒親かどうかは判断しやすくなるでしょう。

4-3.毒親だったのか、自分が繊細過ぎたのか

とは言っても、このチェックリストは

「主観で判断するに過ぎない」、言い換えれば「自己診断に過ぎない」というのは確かに批判される点かもしれません。

スーザン・フォワードも

なかには、親がひどいのか、それとも自分が繊細すぎるのか、と頭を悩ましている人も多いだろう。

出典元:スーザン・フォワード『毒になる親』

という指摘をしています。スーザン・フォワードがこの悩みに明快に答えられたとは思えないのですが、

しかし

「親がひどいのか、自分が繊細すぎたのか」を厳密に知ることは誰にもできません

このことは仕方ないとして割り切るしかないでしょう。

※ただし、岡田尊司系愛着理論は全ての親を毒親にする視点を持っています。

ですが、チェックする上での注意点はまだまだあります。

4-3-1.

「あなたを注意をする際は決まって」「酔ってばかり」「放っておくことが多かった」などの表現から分かるように、

毒親は「何度も継続的に」子どもに対して不適切な行為をします。

子供に対するネガティブな行動パターンが執拗に継続し、それが子供の人生を支配するようになってしまう

出典元:同上

のです。これは非常に重要なポイントです。「たまに酔っぱらう」くらいでは毒親認定できません。冒頭でも言ったように、

「毒親」を拡大解釈し安易な毒親認定をし過ぎると、多くの人が愛想を尽かし本当に毒親のトラウマに苦しむ人は孤立してしまう可能性があります。

したがって、「毒親は何度も継続的に子どもに対して不適切な行為をする」といのはあやふやな診断基準ではありますが順守しましょう。

4-3-2.

さらに判断しずらいのが「あなたに対して恐怖を抱かせる存在だった」だと思います。

これは「親を絶対視してしまう、巨大な存在だと思ってしまう」と言い換えた方がわかり易いかもしれません。

毒親から育てられた人には基本的に「親を必要以上に大きな存在」だと思ってしまう傾向があります。

そして、その「大きな存在」にいつまでも引っ張られてしまうわけです。

よって、かなり重要な質問事項ですので、

「恐怖を抱かせる存在」というのがあいまいでチェックを入れるか迷っている(もちろん、チェックを入れた方も)は

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こちらの記事もご覧ください。

4-3-3.

もう一度、スーザン・フォワードが「自分が繊細すぎるのか」

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