愛着障害と愛着パターン・スタイルとロリコンと虚言癖の違い

疑問ネコ

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今回は愛着理論の中で非常に重要にも関わらず、混同されがち

「愛着障害」「愛着スタイル」「愛着パターン」「内的作業モデル」について解説していきます。

また

岡田尊司氏によると「ロリコン」や「虚言癖」や「いじめを好む傾向」も愛着障害の一種だそうです。

これらの特徴的な性格と愛着障害や愛着スタイルとの関係についても解説していきます。

※当サイトでは岡田尊司氏の著作を主に参考にしていますが、岡田氏が拡大解釈した愛着理論への批判もしています。

  • 愛着障害の正しい診断基準や症状・特徴
  • 治療方法やその副作用、カウンセリングを受ける際の注意点
  • 生きづらさの正体
  • 毒親との関係

などの知識に興味がある方は

愛着障害【全知識】

こちらをご覧ください。

※また、今回の記事は

こちらの「おススメ」を読んでいただいている前提で話を進めます。

1.愛着スタイル・愛着パターン・内的作業モデル

保育園児

たまに、

大人の行動パターン=愛着スタイル」で「子どもの行動パターン=愛着パターン」と紹介するサイトもありますがそれは違います

これだと愛着スタイルや愛着パターン、そして内的作業モデルの本質が見えてきません。

よって、皆さんは愛着スタイルや愛着パターンの違いを以下のように捉えてください。

1-1.愛着スタイルと愛着パターンの違い

  • 愛着パターン親や養育者に対して示す、単純な行動パターン。
  • 愛着スタイル親や養育者も含めた周りの全ての人に対して示す、複雑な行動パターン。

そして、重要なのは愛着スタイルは愛着パターンを基に作られるということです。

個人差はありますが、人間は幼いほど親や養育者の存在を強く意識しています。

しかし

人間は成長するにつれて親や養育者以外の人間からも影響を受けるようになっていきます。

そのようにして出来上がった複雑な行動パターン愛着スタイルです。

「愛着パターン」が様々な人からの影響によって「愛着スタイル」に上書きされたわけですね。

※愛着スタイルと愛着パターンの解説は以下の関連記事をご覧ください。

1-2.保育園・幼稚園児にもある

愛着スタイルは10代初め頃つまり思春期頃にほぼ出来上がります。

小学生以降は友だちや仲間からの影響が強くなっていき、中学生頃には親からの影響と友だちからの影響は完全に逆転する

というのが多くの子どもが経験することだと思います。それに伴い愛着スタイルも完成されるというわけですね。

しかし

保育園・幼稚園児にも友だちや仲間がいるわけですから、愛着スタイルは芽生えます。

よって、「大人の行動パターン=愛着スタイル」で「子どもの行動パターン=愛着パターン」という単純な話ではないのです。

関連記事

保育園 愛着障害

1-3.内的作業モデルとの違い

愛着理論の考え方は「愛着関係」が全ての「信頼関係」の基盤になるというものでした。

※愛着関係と信頼関係については

「愛着パターン」が「愛着スタイル」の基盤になるというのは同様の事態を指しているわけですね。

ここで思い出して欲しいのが「内的作業モデル」です。

正直な話、岡田氏も愛着スタイルと内的作業モデルを明確に区別していないのですが、

内的作業モデルは「愛着関係の中で学んだ行動モデルを他の人との人間関係の中でも使う」という事態を強調する言葉である

というふうに理解しておきましょう。

この理解は非常に大事です。

なぜなら

内的作業モデルは「安全基地による愛着障害の治療」の際にも使われるからです。

論理的に言えば内的作業モデルが上手く機能しないと愛着障害は治らないわけですね。

※内的作業モデルと愛着障害の治療については

2.愛着障害・不安定な愛着スタイル

疑問ネコ

次は「愛着障害」と「不安定な愛着スタイル」について整理します。

2-1.広い意味での愛着障害

岡田氏は「広い意味での愛着障害」という概念を使い愛着障害者の数を爆発的に増やしました(日本人だけで約4000万人)。

「広い意味での愛着障害」とはどのようなものなのかというと、

不安定型愛着に伴って支障を来している状態を、狭い意味での愛着障害、つまり虐待や親の育児放棄による「反応性愛着障害」区別して、本書では単に「愛着障害」と示すことにしたい。

出典元:岡田尊司『愛着障害』

※「不安定型愛着」とは不安定な愛着スタイルのことです。

※また、反応性愛着障害については

要は

不安定な愛着スタイルが原因だと考えられる支障は「広い意味での愛着障害」であるということですね。

2-2.結局、愛着障害

しかし「不安定な愛着スタイル特有の生きづらさ」も支障と捉えれば、不安定な愛着スタイルも広い意味での愛着障害と解釈できます。

現に岡田氏は

不安定型愛着も含めた広義の愛着障害、つまり愛着スペクトラム障害

出典元:同上

という言い方もしています。なんだかんだ言って「不安定な愛着スタイル」も一種の愛着障害というわけですね。

この辺の線引きも明確ではないようです。

ちなみに、精神医学で認められている愛着障害は先述した「反応性愛着障害」のみです。

岡田氏に対しては「安易に愛着障害を拡大解釈するな」「精神医学用語を軽々しく使い、一般人を惑わせるな」という批判もある

ということを押さえておきましょう。

関連記事

準備中

2-3.ロリコンや虚言癖との関係

さらに、岡田氏は

広い意味での愛着障害の人はストレスによって、様々な疾病精神的トラブルを抱えるリスクがある

という主張もしています。その際の疾病や精神的トラブルは

こちらでまとめたのですが、ゴチャゴチャしてきたので一旦整理すると、

不安定な愛着スタイルは生きづらさに繋がるだけではなく、ストレスが加わると様々な病気や精神的トラブルを併発させる

ということです。

そして

精神的トラブルの中には「ロリコン」や「被害妄想が強い虚言癖」や「いじめを好む」など、キケンなものも含まれます。

それならば、

不安定な愛着スタイルを持つ人はストレスによって、ロリコンになったりいじめ好きになったりする可能性がある

ということにもなってしまいます。

※愛着障害と被害妄想虚言の関係については

もっとも、このような過激な考え方をするのは岡田尊司氏くらいなのかもしれませんが、

愛着理論を突き詰めればこのような過激な考え方につながるというふうに理解しておいた方が良いかもしれません。

以上です。ありがとうございました。

※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】
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