愛着障害 不安型・回避型を【徹底解説】〇〇は誤解だった?

戸惑う男性

この記事をシェアする

今回のタイトルは「愛着障害 不安型・回避型を【徹底解説】」なのですが「恐れ・回避型」の話もしていきます。

また、読者の中には「不安型や回避型は愛着スタイルの名称じゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、

実は

精神科医の岡田尊司氏は不安定な愛着スタイルと愛着障害を明確に分けていないようです(「不安定な愛着スタイル」については後述)。

いわゆる、専門家からは評判の悪い「広い意味での愛着障害(広義の愛着障害)」というやつですね。

この拡大解釈された愛着障害に不安定な愛着スタイルも入るようです。

※愛着スタイルや愛着パターンや愛着障害の違いについては

(ここまでが今回の記事の前置きで以下テンプレ)

※当サイトでは岡田尊司氏の著作を主に参考にしていますが、岡田氏が拡大解釈した愛着理論への批判もしています。

  • 愛着障害の正しい診断基準や症状・特徴
  • 治療方法やその副作用、カウンセリングを受ける際の注意点
  • 生きづらさの正体
  • 毒親との関係

などの知識に興味がある方は

愛着障害【全知識】

こちらをご覧ください。

※また、今回の記事は

こちらの「おススメ」を読んでいただいている前提で話を進めます。

1.愛着スタイルの4分類

123サイコロ

愛着スタイルは特徴によって

  • 安定したもの→安定型
  • 不安定なもの→不安型、回避型、恐れ・回避型

4タイプに分類されます。この内、愛着障害と関係があるのは下の3つです。

「不安定な」とか「不安」とか、「回避型」とか「恐れ・回避型」とか名前がややこしのですが、識別できるようにしましょう。

また

一言で言えば「不安型、回避型、恐れ・回避型」は親の愛情が不足したまま2歳まで育つことで身に付いてしまいます。

1-1.それぞれの特徴

ここで多くのサイトは「不安型、回避型、恐れ・回避型」の特徴リスト診断テストを用意します。

当サイトもそのようなものを用意していますが、

例えば「不安型」の特徴が当てはまっていたからと言って「自分は不安型だ」と安易に思うべきではありません

親の愛情が不足したまま2歳まで育った以外の原因で「不安型」のような特徴を身に付けたかもしれないからです。

しかしまあ、話を進めるために「不安型、回避型、恐れ・回避型」のザックリとした特徴を挙げていきましょう。

1-1-1.不安型の特徴

「不安型」の特徴はこの2つが基本です。

  • 他人が離れてしまわないように過剰に気を使ってしまう
  • 他人の評価や反応に依存してしまう。

「不安型」の特徴は細かく言うとまだまだあるのですが、「自分にも当てはまってるかも」と錯覚させやすいものばかりなので注意しましょう。

※特徴の詳細や「不安型」になる原因・メカニズムについては

※「不安型」は恋愛観恋愛が上手くいくかどうかに影響します。

1-1-2.回避型の特徴

「回避型」の特徴はこの2つが基本です。

  • 人と接することを重荷に感じる。
  • 悩みや感情を打ち明けたがらない

まさに「回避型」といった感じの特徴なのですが、

実は

「ロリコン」や「サイコパス」といった一見全く関係なさそうなものも特徴だと主張する精神科医もいます。

※特徴の詳細や「回避型」になる原因・メカニズムについては

※「回避型」も恋愛観恋愛が上手くいくかどうかにも影響します。

1-1-3.恐れ・回避型の特徴

一言で言えば「不安型」と「回避型」の特徴をミックスしたものが「恐れ・回避型」ですが、

養育者によって深く傷つけられた体験がある事が多いということなので、

「不安型」と「回避型」の人よりも親子関係に問題を抱えているのを自覚している方は「恐れ・回避型」である可能性が高いと言えます。

※特徴の詳細や「恐れ・回避型」になる原因・メカニズムについては

1-1-4.安定型の特徴

「安定型」は愛着障害ではないですから愛着障害について知りたい方には無視されがちなのですが、

愛着障害の治療に関わる概念なので意外と重要です。

愛着障害の治療・克服には「安全基地」が必要だとしばしば言われますが、「安定型」による克服という方法もあるのです。

※「安定型」については

※「安全基地」については

1-2.特徴よりも原因

岡田尊司氏が「3人に1人が当てはまる」と言っているだけあって、

多くの人が「不安型、回避型、恐れ・回避型」の特徴に心当たりがあったのではないでしょうか。

しかし

何度も言うように重要なのは特徴が当てはまっていたかではなく、原因が当てはまっていたかです。

他にも「不安型、回避型、恐れ・回避型」の特徴が当てはまっていた方に対して覚えておいて欲しいことがあるので、それを書いていきましょう。

2.よくある誤解

戸惑う男性

まずは冒頭でも軽く触れた話題について解説します。

2-1.不安定な愛着スタイルの正体

不安定な愛着スタイルは「広い意味での愛着障害(広義の愛着障害)」や「潜在的な愛着障害」と言うことも出来るのですが、実は

「広い意味での愛着障害」は精神医学界からは愛着障害だと認められていません専門家からの反発も多いようです。

「精神医学的な愛着障害」と「不安定な愛着スタイル」は分けて考えなければなりません。

※精神医学界のもっと厳密な愛着障害の診断基準については

精神科医の中では「広い意味での愛着障害」という概念を使っているのは岡田尊司氏を含め少数派でしょう。

しかし

日本では「愛着障害」は岡田氏の著作と共に広まった言葉でもあるので、岡田氏の拡大解釈した愛着障害が世間では最も有名です。

このようなギャップがあるわけですね。

2-2.虚偽の記憶と洗脳

細かい原因・メカニズムはそれぞれの関連記事に書いたのですが、もう一度ザックリ言うと

不安型、回避型、恐れ・回避型を含めた「広い意味での愛着障害」になる原因は親の愛情が不足したまま2歳まで育つことです。

しかし我々は脳の構造上、2歳までのことは昔過ぎて思い出せません。

確かに、親の愛情が不足したまま2歳まで育ったかもしれません。でも、不足していなかったかもしれません。

それに

愛情は計測できないので不足しているかわかりません。

要は疑い出したらきりがなく、精神衛生上良くないわけですね。

さらに精神医学界ではカウンセラーが患者に偽の記憶を思い出させることが何度も問題視されています。

そして、不気味なことに

岡田氏の愛着障害の治療法には「親から酷い扱いを受けたことを何がなんでも思い出させる」という過程があります。

このことは是非覚えておいてください

2-3.性格や生き方を決める4つの要素

現在の常識では、我々の性格生き方を決めるのは

  1. 遺伝による要素(生まれつきの特徴)
  2. 養育
  3. 環境
  4. 母親の胎内にいた時の状況

この4つです。これらの要素が複雑に絡み合っているわけですね。しかし、岡田尊司系の愛着理論は

母親は、子どもの対人関係だけではなく、ストレス耐性や不安の感じ方、パートナーとの関係や子育て、健康や寿命に至るまで、生存に関わる影響を、それこそ生涯にわたって及ぼす。

出典元:岡田尊司『回避性愛着障害』

この言葉が示しているように、

②養育(しかも母親の養育)が我々の性格や人生を大きく左右するという偏った思想の上に成り立っています。

2-4.安全基地の登場

そもそも親からの2歳までの育てられ方で人生が決まるのであれば、愛着障害はもはや治しようがないので、

岡田氏の理論は破綻していると言えるのですが、岡田氏によると「安全基地」という奇跡のような存在が全てを解決してくれるとのことです。

「安全基地」は「不安型、回避型、恐れ・回避型」の治療や克服に不可欠だとされていますが、

注意しなければかえって生きづらさや精神状態を悪化させてしまう危険性もあるので注意しましょう。

以上です。ありがとうございました。

※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】
この記事をシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。