コミュニケーションのコツ 心理療法を取り入れ【感受性】を高める

ヒヨコ先生

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今回は愛着理論の最重要概念である「安全基地」についての記事なのですが心理療法の入門にもなっています。

「心理療法」と言うのは大袈裟かもしれませんが、とりあえずコミュニケーションの上達のコツとして読めます。

そもそも

安全基地」はコミュニケーションのコツを会得した人、コミュニケーション上級者だとも言えるのですが、

今回紹介する方法は一番実践しやすく、最もコミュニケーションの上達を実感しやすいかもしれません。

※当サイトでは岡田尊司氏の著作を主に参考にしていますが、岡田氏が拡大解釈した愛着理論への批判もしています。

  • 愛着障害の正しい診断基準や症状・特徴
  • 治療方法やその副作用、カウンセリングを受ける際の注意点
  • 生きづらさの正体
  • 毒親との関係

などの知識に興味がある方は

愛着障害【全知識】

こちらをご覧ください。

1.「感受性」を高めるには

ポイント

前回紹介した「安全基地」になるための5つのポイントの内、今回は「感受性」について掘り下げていきます。

1-1.感受性とは何か

愛着の問題を抱える人が何を感じ、何を求めているのかを察し、それに共感することである。

出典元:岡田尊司『愛着障害』

しかし、感受性は「愛着の問題がある人」だけに対する能力ではありません。

感受性が乏しいと、相手の気持ちがわからないばかりか、無神経なことを口にして逆に相手を傷つけたり、頓珍漢な対応ばかりしてしまい、有難迷惑な状況を招いてしまうことにもなりかねない。

出典元:同上

このように、あらゆる人に対するコミュニケーションに必要な能力だと分かります。さらに岡田尊司氏は

求められていないときは与えない、言わないという原則は、安全基地となる上で、とても大切である。自分を、良い親、献身的な支え手と思っている人に起きがちな過ちは、この原則を破ってしまうことである。

出典元:岡田尊司『愛着障害の克服』

と付け加えるのですが、感受性をベースにしたコミュニケーションが大事なのは納得できてもどうすれば良いのかわからないと思います。

そこで、

  • 相手が何を求めているのかを知るためのコツ
  • 献身的になり過ぎないためコツ

をいくつか紹介しましょう。

1-2.心理療法入門

目指すべきは相手の気持ちを知ることであり、相手が自分なりの答えを自分で見つけるための手助けをすることです。

岡田氏によると心理療法をやる上で、基本として学ぶ3つのコツがあるそうなのですが、それが参考になるでしょう。

1-2-1.コツ①あいづちを打つ

「なるほど」「そうですか」などのあいづちは「話をちゃんと聞いていますよ」というメッセージになります。

まずは

「話を聞いている」、あるいは「共感している」という姿勢を示すことが大事なのです。

1-2-2.コツ②オウム返しをする

「あいづち」には発展形があるようです。それが「オウム返しを取り入れたあいづち」です。

Wikipediaに例題も載っていたので、少し長いですが引用します。

相槌はおうむ返し疑問文 (echo questions) の形式をとることがある。これは名詞に「ですか」をつけた文からなる。話者 A が何かを訊ね、話者 B はキーワードに「ですか」をつけて繰り返し、話者 A が話していることを確認したり、単に返答を考えている間もコミュニケーションが続くようにするのである。あえて英語で同じ言葉を捜せば “A…, you say?” がそれにあたる。「新しい車を買ったんです」に対する「車ですか」 (you say?) のようにである。

出典元:Wikipedia

「『新しい車を買ったんです』に対する『車ですか』」…「車」というキーワードを疑問文で返すだけですからシンプルですよね。

他にも、子どもが「学校に行くのが嫌だ」と言った場合は

学校に?」と返します。または「嫌なの?」でも良いでしょう。このように、相手の気持ちが集約されているキーワードを繰り返すわけです。

Wikipediaの定義では「会話のネタを思い付くまでの時間稼ぎをする」くらいのニュアンスですが、

哲学では、さらに「交話的機能」があると考えます。機能ではなく「欲望」と捉えても良いかもしれません。

それは、「私たちのあいだにはコンタクトが成立している」という事実を確認したいという欲望である。

出典元:内田樹『他者と死者』

このように、人間には何か具体的な情報をやり取りするという「知識欲」だけではなく、

「コミュニケーション自体を成立させたい」という欲望があります。

これは恋人同士しゃべりたての子どもによく見られます。

1-2-3.コツ③疑問詞で返す

何で?」とか「どのようにして?」といった疑問詞相手の気持ちを掘り下げていくのに最適な言葉遣いです。

これは相手が「もう死にたい」と言ってきた場合にも使えるそうです。

「死にたい」―「何で?」―「生きていても意味がない」―「どうしてそう思うの?」…というふうに無理に答えを用意するのではなく、

相手のタイミングを尊重しつつ、気持ちを掘り下げていくわけです。

2.「応答性」とセットで

ヒヨコ先生

以上が心理療法の基礎を取り入れたコミュニケーションの3つのコツです。

愛着理論の観点から言うと、コツ①は特に「回避型」や「恐れ・回避型」の愛着スタイルの人に有効そうです。

コツ②は特に「不安型」の人に有効そうでが、シンプルに恋人との語らいにも役に立つでしょう。

コツ③悩んでいる人全般に対して効果があると言ったところでしょうか。

あとは実践あるのみなのですが、今回紹介した「感受性」は「応答性」と共に高めるようにしてください。

というわけで今回は「安全基地の条件である【感受性】を高める方法」を紹介しました。

次回は引き続き、安全基地の条件である【何でも話せること】」について書いていこうと思います。

※前回も触れた通り、

「安全基地」もいろいろな注意点を踏まえなければ、子どもや恋人の精神状態は余計に悪化するし、子どもや恋人との関係も破綻しかねません。

そのような注意点については

以上です。ありがとうございました。

※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】
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