非言語的な反応とは?【その②「応答性」を高める方法】

シルエットの男

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今回は愛着理論の最重要概念である「安全基地」についての記事なのですが「回避型」の人にも知って欲しい内容です。

「回避型」を含めた愛着障害の人は「安全基地」によって治療される、つまり受動的な立場にあるのですが、

「回避型」の人が自ら愛着障害を克服する上でもヒントになる知識を紹介しようと思います。

※「回避型」の基礎知識については

※当サイトでは岡田尊司氏の著作を主に参考にしていますが、岡田氏が拡大解釈した愛着理論への批判もしています。

  • 愛着障害の正しい診断基準や症状・特徴
  • 治療方法やその副作用、カウンセリングを受ける際の注意点
  • 生きづらさの正体
  • 毒親との関係

などの知識に興味がある方は

愛着障害【全知識】

こちらをご覧ください。

1.「応答性」を高めるには

ポイント

前回紹介した「安全基地」になるための5つのポイントの内、今回は「応答性」について掘り下げていきます。

1-1.応答性とは何か

応答性とは、一方が何かすれば、もう一方が、それに反応することである。何か言えば、振り向くなり、笑うなり、返事をするなり、とにかく反応する。求めたら、応える。

出典元:同上

「応答性」はこのように考え方としては簡単です。注意点としては、

反応しないことはもちろんダメですが、反応が遅れてもいけません。特に、「不安型」の人に対してはまめに反応しましょう。

1-2.非言語的な反応とは

「応答」と言うと言語のやり取りを想像しますが、岡田氏は「非言語的な反応」も重要であると説きます。

では「非言語的な反応」とは一体何なのでしょうか。

その基本は、相手の声の調子、表情、仕草に、こちらの声の調子、表情、仕草を同期させるということだ。

出典元:同上

つまり、言語のやり取り以前の聞く姿勢話す姿勢のことです。まあ、これも難しく考える必要は無いでしょう。

「声の調子」を合わせるというのはこういうことです。

例えば、子どもに話しかける時のようなトーンを高くした優しいしゃべり方は常に優しい印象を与えるわけではありません

こちらが真剣なトーンでしゃべっているのに子どもを相手にするようなトーンで応えられたら違和感がありますよね。

このように「相手と声の調子を合わせる」というのは円滑なコミュニケーションには欠かせません。

1-2-1.不安型に対して特に効果的

特に

不安型」の人はそういった違和感に敏感で、相手にされていないという思いに捕らわれがちです。

よって、「非言語的な反応」に気を付けたコミュニケーションを心がけましょう。

1-2-2.回避型、恐れ・回避型に対しても効果的

一方の「回避型」や「恐れ・回避型」の人は「言語のやり取り」は避ける傾向にありますが、

その分「非言語的な反応」で情報を受け取る傾向が強いのかもしれません。

つまり

「非言語的な反応」は不安型にも回避型にも恐れ・回避型にも有効なコミュニケーション方法だと言えるのです。

しかし、「不安型」と「回避型」の人への対応の違いは「視線の使い方」であらわになります。

1-3.視線の使い方も重要

視線の使い方も、相手に合わせる。相手がまっすぐにこちらを見て話す場合には、こちらもまっすぐ相手を見て話す。相手が視線をそらしがちにする場合には、あまり相手を凝視し続けないで、ほどよく視線をそらしながら、話を聞く。

出典元:同上

「まっすぐにこちらを見て話す」のは不安型、「視線をそらしがちにする」のは回避型というふうに、ザックリ捉えていいでしょう。

「視線の使い方」が変わるのは相手の表情に対する敏感さが違うからです。「不安型」は

↑でも書いたように、相手の表情に敏感です。

一方

「回避型」は相手の表情に敏感かどうかはわかりませんが、少なくとも自分の表情は乏しいようです。

これこそが「回避型」の大きな特徴なのでまとめていきましょう。

※「恐れ・回避型」の特徴については

2.「回避型」の表情

シルエットの男

「回避型」については謎が多く、岡田氏もその特徴を面白おかしく書いています

一例を挙げると、

「他人の痛みがわからないサイコパス」「変わった性癖(ロリコンなど)を持つ」など怪物的にも描かれます。

それでは、なぜ回避型の人はこれ程多くの特徴を持つのでしょうか。岡田氏はこのように分析します。

2-1.表情が乏しい

回避型の子どもでは、学校での暴力的トラブルや反抗、非行といった行動上の問題が起きやすい。その要因としては、甘えようとせず、不愛想で、表情も乏しいことが多いため、可愛げがないと受け取られ、厳しい反応や否定的な反応を、親からも教師からも引き出してしまいやすいことが挙げられる

出典元:同上

これだけの理由でサイコパスやロリコンになるのは考え難いですが、

回避型=「表情が乏しい」→それが他人の否定的な反応を引き出すというのは示唆的です。

他人に否定的な反応をされ続けた結果、一人でストレスを抱え込むようになったり、反抗的になったりしてしまうということでしょう。

2-2.徐々に変えていくしかない

ここまで原因が分かっているのなら「安全基地」をいちいち頼るよりも「回避型」の人が自らの弱点を補うように行動した方が良いでしょう。

つまり、今回紹介した非言語的な反応、特に「視線の使い方」を意識したコミュニケーションを「回避型」の人自身がするということです。

また

一部の精神科医が唱えるように「安全基地との交流が上手くいけば万事上手くいく」みたく単純に捉えない方が良いでしょう。

こういった「習慣」は様々な人との交流を通じて徐々に身につけていくしかありません。

3.「自分の意志で克服する」ことも必要

克服した男性

カウンセリングはビジネスであり、無料でするものではありません。

よって

  1. 〇〇障害」や「〇〇病」が増えれば患者も増えるので、それだけビジネスの機会が増える。
  2. 患者はお客さんなので悪く言う事はない。

ということが言えます。

それに惑わされず自分の苦手なことを自分の意志で克服するということを意識した方が良いでしょう。

というわけで今回は「安全基地の条件である【応答性】を高める方法」を紹介しました。

次回は引き続き、安全基地の条件である【感受性】」について書いていこうと思います。

※前回も触れた通り、

「安全基地」もいろいろな注意点を踏まえなければ、子どもや恋人の精神状態は余計に悪化するし、子どもや恋人との関係も破綻しかねません。

そのような注意点については

以上です。ありがとうございました。

※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】
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