愛着パターンとは何か | 子どもが愛着障害かを見分ける方法

母と子

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今回のテーマは

子どもが愛着障害かどうかを見分ける方法=子どもの「愛着パターン」を見分ける方法

についてです。

「愛着パターン」については前回(愛着障害・愛着パターン・愛着スタイルとロリコンと虚言癖の違い)解説しました。

今回はその見分け方について解説します。

なお

読者の中には「愛着障害と愛着パターンは別物じゃないの?」と思う方もいると思います。

その辺の見解も前回書いたので、気になる方はご覧ください。

※当サイトでは岡田尊司氏の著作を主に参考にしていますが、岡田氏が拡大解釈した愛着理論への批判もしています。

  • 愛着障害の正しい診断基準や症状・特徴
  • 治療方法やその副作用、カウンセリングを受ける際の注意点
  • 生きづらさの正体
  • 毒親との関係

などの知識に興味がある方は

愛着障害【全知識】

こちらをご覧ください。

※また、今回の記事は

こちらの「おススメ」を読んでいただいている前提で話を進めます。

1.愛着パターンの分類

愛着パターンは「愛着スタイル」の基になる単純な行動パターンのことでした。愛着スタイルについてはご存知の方は多いと思いますが、

※詳しくは

愛着パターンはこれの基になるので、こちらも4種類あります。具体的には

  • 安定した愛着パターン→安定型
  • 不安定な愛着パターン→回避型・抵抗型・混乱型

各々の愛着パターンと愛着スタイルの関係性については

  • 「安定型」愛着パターン→「安定型」愛着スタイル
  • 「回避型」愛着パターン→「回避型」愛着スタイル

このように変化する、というのは名前通りでわかりやすいと思いますが、

  • 「抵抗型」愛着パターン→「不安型」愛着スタイル
  • 「混乱型」愛着パターン→「恐れ・回避型」愛着スタイル

というように名前が変わるものもあるので注意しましょう。

2.愛着パターンの見分け方

疑問ネコ

「自分の子どもがどの愛着パターンの見分ける方法」について。

これは発達心理学者のメアリー・エインズワースが考案した「ストレンジ・シチュエーション」によって可能なようです。

2-1.ストレンジ・シチュエーションとは

この実験では、母親同伴で実験部屋を訪れた子どもの行動を観察します。その子どもは

  1. 初めて訪れた場所でどう振舞うのか。
  2. 母親が居なくなり、代わりに見知らぬ人が部屋に入ってきた時。
  3. 母親と再会した時。

の3つのシチュエーションで観察されるのですが、それらの場面でどのような特徴を見せるかで愛着パターンを分類します。

それぞれのパターンの特徴は以下のようになります。

2-2.安定型の愛着パターン

  1. の時:母親がいれば安心している。
  2. の時:不安を示す。
  3. の時:落ち着きを取り戻す。

このような特徴を示す子どもは「安定型」と呼ばれ、愛着障害になりにくいと考えられています。

また、子ども全体の6割強がこのタイプと言われています。

2-3.回避型の愛着パターン

  1. の時:不安かもしれないが、表には出さない
  2. の時:ほとんど無関心
  3. の時:ほとんど無関心で目を合わせようともしない。

児童擁護施設で育てられた幼児や、親の関心や世話が不足した環境で育ったりした幼児は「回避型」になる可能性があります。

また、子ども全体の2割程度がこのタイプと言われています。

2-4.抵抗型の愛着パターン

  1. の時:母親がいれば安心している。
  2. の時:激しく泣いて不安を示す。
  3. の時:ショックを引きずっているため、母親に抵抗を示す。

親がかまってくれる時とかまってくれない時の差が激しい環境過干渉な親から育った場合、その子は「抵抗型」になる可能性があります。

また、子ども全体の1割程度がこのタイプと言われています。

2-5.混乱型の愛着パターン

回避型と抵抗型が入り混じった、一貫性のない無秩序な行動パターンを示すのが特徴である。まったく無反応かと思うと、激しく泣いたり怒りを表したりする。

出典元:岡田尊司『愛着障害』

最も深刻なのがこの「混乱型」です。

虐待親や情緒不安定な親から育てられている子どもに見られやすい症状だと言われています。

親の行動が予測不能なため、それに対応すべく子どもの行動も無秩序になるようです。

また、後に境界性パーソナリティ障害などになるリスクが高いのも特徴です。

3.一般の家庭で調べるには?

母と子

「ストレンジ・シチュエーション」は実験室を使うものなので一般の家庭ではなかなかできるものではありません。

しかし

「自分の子どもがどの愛着パターンか」「愛着障害になるリスクがあるのか」気になる方もいると思います。

そのような方は、実験室を使わなくとも

  1. 初めて訪れた場所でどう振舞うのか。
  2. 母親が居なくなり見知らぬ人と2人きりになった時。
  3. 母親と再会した時。

を観察すればよいのでしょう。

ただし

「ストレンジ・シチュエーション」で想定されているのは1歳前後の幼児です。

何歳くらいまで有効なのかはわからないのですが、

お子さんがもっと成長した家庭の方も、その子が比較的幼い頃の行動の傾向を思い出せば愛着パターンがわかるでしょう。

4.不安定な愛着パターンだった場合

精神科医

まとめると、愛着パターンは

  • 1歳前後から見られる行動パターンである。
  • 親や養育者の育て方によって後天的に見につく。

自分のお子さんが「不安定な愛着パターン」のいずれかだった場合、かなり不安になったと思います。

そのような方々に対するアドバイスを最後にしていこうと思います。

4-1.生まれ持った行動パターン

愛着パターンは一歳前後から身に付くものでした。

しかし

赤ちゃんはザックリとした行動パターンを持って生まれてきます

まだまだ「性格」とまでは言えないものの、

活発・臆病・人懐っこい・怒りやすいなどの大まかな特徴が赤ちゃんにはありますよね。

ということは、子どもに「不安定な愛着パターンらしきもの」が見られても、

それは生まれつきの行動パターン親の育て方のどちらがが大きく反映されているのかはわからないということです。

よって、自分の子育ての仕方を問答無用で責めるべきではありません。

4-2.愛着障害の子どもへの接し方

そうは言っても「自分の子育てに至らない部分があった」と思う方もいるでしょう。

そんな方には「愛着の問題を抱えた子どもへの接し方」について書いた

こちらの記事がお勧めです。

また、今回は「幼児の愛着障害(不安定な愛着パターン)」がテーマでした。

保育園児の愛着障害については

小学生の愛着障害については

中学生の愛着障害については

以上です。ありがとうございました。

※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】
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