愛着障害者を「嘘つき」にしたがる精神科医について

精神科医

この記事をシェアする

今回の記事は

これらの総括となります。

※当サイトでは岡田尊司氏の著作を主に参考にしていますが、岡田氏が拡大解釈した愛着理論への批判もしています。

  • 愛着障害の正しい診断基準や症状・特徴
  • 治療方法やその副作用、カウンセリングを受ける際の注意点
  • 生きづらさの正体
  • 毒親との関係

などの知識に興味がある方は

愛着障害【全知識】

こちらをご覧ください。

1.被害妄想と虚言癖

×ヒヨコ

前回と前々回の記事は岡田氏の著作『愛着障害』の記述を基にして書いたのですが、まずは軽くおさらいしましょう。

1-1.典型的な問題行動

盗み、虚言、度の過ぎたいたずらといったものは、愛着障害の子どもに、しばしばみられる典型的な問題行動である。

出典元:岡田尊司『愛着障害』

ここでは「愛着障害の子ども」となっていますが、愛着障害の大人にも見られるようです。この内、

  • 虚言」と「度の過ぎたいたずら」が当てはまるのはフランスの哲学者ジャン=ジャック・ルソー
  • 盗み」が当てはまるのはフランスの文学者ジャン・ジュネ

になります。

1-2.ジャン=ジャック・ルソーの場合

ルソーの問題行動には、例えば以下のようなものがあります。

ルソーにも性倒錯的な趣味があった。マゾヒズム露出症と呼ばれるもので、彼は女性からわざと踏みつけにされ、赦しを乞うことに性的快楽を感じたという。また、自分の性器を若い女性たちにみせて、驚かして面白がることまでやっていた。

出典元:同上

これは「度の過ぎたいたずら」の描写です(厳密には犯罪なのですが)。「虚言癖」が出てくるのは次の個所です。

自分の性器を若い女性たちにみせて、驚かして面白がることまでやっていた。あるとき、その場を取り押さえられ、官憲に突き出されそうになったが、自分は「頭がおかしい貴族の子息だ」と嘘をついて、辛うじて難を免れたという。

出典元:同上

1-3.ジャン・ジュネの場合

詳しい経緯は前回の記事を読んで欲しいのですが、岡田氏はジュネを例えにしながら

ネガティブな評価の一般化という傾向は、愛着障害の人にしばしば見られる。どんなに愛情を注いで手間暇をかけて関わってもらっても、良かった面についてはあっさり忘れてしまい、例外的な出来事にすぎない傷ついた体験が、すべてを覆っていたかのようにみなし、語るようになるのである

出典元:同上

このように述べます。

2.愛着障害者を「嘘つき」にする狙い

精神科医

「愛着障害と嘘」に関する記述は、続編である『愛着障害の克服』にも出てきます。

むしろ原因に関係しているのは、「虚言癖のある子どもは、親から叱られすぎたり、愛情不足を感じていたりすることが多い」という事実だ。

出典元:同上

このような事実がどこにあるのかは謎ですが、

カウンセラーは子どもや精神的に不安定な人に対して「実は自分は親の愛情不足を感じていた」と思い込ませることができる

ということを指摘しておきましょう。

※詳しくは

では、なぜ岡田氏はこのような無理筋な発言をしているのでしょうか。

2-1.著作や名前を売るため

岡田氏の著作の特徴は「あれもこれも実は愛着障害だ!」という斬新な主張です。

  • 実は、あの悩み(他人と打ち解けられない、アルコールに依存してしまうなど)も愛着障害の一種だ!
  • 実は、あの有名人(夏目漱石やスティーブ・ジョブズなど)も愛着障害者の一人だ!

みたいな感じで話題性を持たせようとするわけですね。

「頭がおかしい」「被害妄想が強い」「嘘つき」という問題発言も話題になりやすいでしょう。

昔「あれもこれも実はアダルトチルドレンだ!」という主張で名前と著作を売ることに成功した精神科医がいました。

岡田氏もその人らによく似ています。

※「アダルトチルドレン」も愛着障害と同様、当初は虐待された人のための言葉でした。しかし、

一部の精神科医によって定義がうやむやにされてしまいました。

また、岡田氏は何故か一部の人から救世主のように扱われていますが、岡田氏の過去の言動や問題について知らない方は

こちらをご覧ください。

2-2.親が絶対に悪い

例えば、虚言癖の人が「親に殴られた」と言ったとします。そして、それが事実無根だったとします。

しかし

虚言癖=愛着障害という認識が世間に広まるとどうなるでしょうか。

たとえそれが嘘であっても「そもそも子どもが虚言癖になったのはお前が寂しい思いをさせたせいだ!」という言説が成り立ちます。

親の方も「殴ったのは嘘であっても寂しい思いをさせたのは本当かもしれない」くらいに思うでしょう。

カウンセラーとしては「患者の絶対的な味方」というスタンスをとっていた方がカウンセリングの機会は増えます

よって「患者は嘘をついていない=絶対に正しい」という言説はカウンセラーにとっては非常に都合が良いわけですね。

2-3.「毒親被害者」も信用されなくなる

このような言説の被害になるのは「親」はもちろんですが「本当に毒親の被害に合った人」もです。

「愛着障害者は絶対に正しい」という言説自体が人々をうんざりさせて、「愛着障害を自称する人」の話を聞かなくなります。

そうなれば「本当に毒親の被害に合った人」の話さえも信用されなくなるでしょう。

以上です。ありがとうございました。

※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】
この記事をシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。