愛着障害「恐れ・回避型」と「未解決型」を徹底解説!

悩む男性
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「愛着障害」関連で最も読まれている著作は、岡田尊司氏の著作『愛着障害』でしょう。

この著作には「不安定な愛着スタイル(不安定型愛着)」の解説が多く含まれているのですが、

ほとんどが「不安型」と「回避型」の解説で、「恐れ・回避型」の情報はあまりありませんでした。

「未解決型」も同様です。

しかし

続編的著作である『愛着障害の克服』ではこれらの、より踏み込んだ解説をしているようです。

よって、今回はこの著作を参考にしながら「恐れ・回避型」や「未解決型」の解説をしていきます。

愛着障害は「不安型」や「回避型」の方が知名度は高いのですが、

純粋に愛着障害だと言えるのは「恐れ・回避型」や「未解決型」の方かもしれません。

実はそれくらい重要な概念なのです。

※このように、当サイトでは岡田尊司氏の著作を主に参考にしていますが、岡田氏が拡大解釈した愛着理論への批判もしています。

  • 愛着障害の正しい診断基準や症状・特徴
  • 治療方法やその副作用、カウンセリングを受ける際の注意点
  • 生きづらさの正体
  • 毒親との関係

などの知識に興味がある方は

愛着障害【全知識】

こちらをご覧ください。

※また、今回の記事は

こちらの「おススメ」を読んでいただいている前提で話を進めます。

1.「恐れ・回避型」の特徴

著作『愛着障害』の時点での「恐れ・回避型」の特徴の描写は、

対人関係を避けて、ひきこもろうとする人間嫌いの面と、人の反応に敏感で、見捨てられ不安が強い面の両面を抱えている

出典元:岡田尊司『愛着障害』

不安型の人のように器用に甘えられない。さりとて、回避型の人のように超然とばかりしていられない。

出典元:同上

このように「不安型」と「回避型」の両方を兼ね備えたものでした。

また、不登校引きこもりになりやすい傾向があるようです。

「未解決型」の方はと言うと、

愛着に強い傷を抱えているくらいしか情報はなく、しかも「恐れ・回避型」の一部のように書かれていました。

2.未解決型について

悩む男性

しかし、続編の『愛着障害の克服』では「恐れ・回避型」と「未解決型」の関係が逆転します。

まずは「未解決型」になってしまう原因から確認していきましょう。

2-1.未解決型になる原因

「未解決型」とは愛着(親子間の心の絆)に強い傷を抱えたタイプのこと。

そして、

愛着の傷となった出来事は、通常、物心がついた後に起きているので、思い出すことができる親の死去、離別、離婚、親からの虐待、親の病気、経済的事情などによる親の不在、無関心、世話不足など

出典元:同上

2-1-1.原因その①「虐待」

このように「未解決型」は、第一に親の虐待によって身に付いてしまうようです。

「無関心、世話不足」というのもネグレクトのことでしょう。

虐待は子どもの脳の発達を妨げます。その結果「未解決型」になってしまうと解釈できます。

※詳しくは

2-1-2.離婚の影響は?

「未解決型」は親の死去や離婚でも起きるようです。「離婚」が子どもに与える影響についてはいろいろ議論はありますが、

離婚によって子どもの精神が深く傷つくというのは、愛着理論ならではの見解でしょう。

2-2.不安型や回避型との違い

一方、「不安型」と「回避型」は物心がつく前の記憶(=思い出せない記憶)がきっかけで起こる、

つまり

「思い出すことが不可能な記憶を思い出すことで発症する」という、かなり理解しがたいものでした。

※今回は「未解決型」と「恐れ・回避型」がテーマなので深追いしませんが、「不安型」と「回避型」の批判について気になる方は

未解決型、恐れ・回避型との違いは

  • 不安型、回避型=覚えていない時期のことが問題になるので自分に当てはまるか厳密にはわからない
  • 未解決型、恐れ・回避型=物心がつく後のことが問題になるので自己診断しやすい

このように整理するとわかりやすいでしょう。

また

愛着障害=親から受けた心の傷の後遺症なので、未解決型や恐れ・回避型の方がより積極的に愛着障害だと言えるでしょう。

2-3.症状は?

愛着の傷となった出来事がトラウマになっているので、それに関連することに触れた途端に取り乱してしまうようです。

また、現実逃避のためなのか解離症状を起こしたり、何かの依存症に陥ったりしてしまうようです。

2-4.恐れ・回避型との関係

『愛着障害の克服』では「未解決型」の中に「恐れ・回避型」は含まれると分類されているようです。厳密に言うと

未解決型は「未解決・不安型」と「未解決・回避型(恐れ・回避型)」に分かれます。

2-4-1.未解決・回避型(恐れ・回避型)

「恐れ・回避型」の特性については先述した通りなのですが、

未解決である愛着の傷となった出来事の影響で、他人の顔色を伺いつつ距離をとるという複雑な行動に出てしまうようです。

2-4-2.未解決・不安型

こちらは「不安型」の特徴をさらに強化させたタイプになります。

3.克服方法

それでは、恐れ・回避型を含めた「未解決型」を克服するにはどうすればよいのでしょうか。以下の発言が参考になります。

本人の状態が安定し、前向きに変化していくためには、過去の傷への手当にもまして、まずこれ以上傷を生み続けないように、現在の親子や夫婦間の愛着関係に手当てをすることが必要不可欠となる。

出典元:同上

「現在の親子や夫婦間の愛着関係」とは、対人関係療法で言う「重要な他者」のことでしょう。

よって「対人関係療法」によるトラウマの克服が推奨されます。

対人関係療法は恐れ・回避型以外の「不安定な愛着スタイル」、うつ病などの疾病、それから「毒親」から受けた心の傷の治療にも使われます。

というわけで「対人関係療法」をあまりご存知ではない方は

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こちらをご覧ください。

また、「毒親」という言葉を出しましたが、

恐れ・回避型を含めた「未解決型」は親の虐待で起こるので毒親問題とも絡むわけですね。

※毒親の対応法克服法については

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以上です。ありがとうございました。

※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】
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