祖父母との同居は愛着障害の原因で、絶対に避けた方がよい?

大家族

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※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】

「祖父母との同居」と言うと嫁姑問題のような「祖父母-父母」の関係が注目されがちですが、「祖父母-子ども」の関係も見逃せません。

実は

「祖父母と同居すると子どもの精神がおかしくなる」と考える精神科医がいるのです。

「精神がおかしくなる」=「愛着障害になるリスクが高まる」ということなのですが、今回はそのメカニズムを解説していきます。

※「愛着障害」をあまりご存知ではない方は

こちらも併せてご覧ください。

1.愛着障害とは何か

愛着障害とは

2歳までに親(特に母親)や養育者との間に強い心の絆が出来なかったことが原因で様々な症状や支障が生じている状態のこと。

この定義がややこしいと思う方は

2歳までに親との間に「強い心の絆が出来なかった」ことが原因で愛着障害になった結果、様々な症状や支障が生じやすい体質になる。

と考えれば良いでしょう。強い心の絆が出来なかった理由は、一言で言えば「愛情不足だったから」なのですが、

愛情不足になってしまう原因

  1. 2歳までに親(特に母親)から十分に可愛がってもらえなかった
  2. その時期に特定の人以外から世話をされた。

この2つだと言われています。

一般的に語られるのはの方ですが、

※詳しい解説は

今回のテーマ「祖父母との同居問題」に関わるのはの方です。

2.三人以上の人

123サイコロ

精神科医の岡田尊司氏によれば、

子どもは特定の人物(基本的に母親)が集中的に育てなければならず、3人以上の人が交代で世話すると何故か愛着障害になってしまうようです。

3人以上の人が十分に可愛がったとしても、です。

いくら多くの人が、その子を可愛がり、十分なスキンシップを与えても、安定した愛着が育っていくことにはならない。

特定の人との安定した関係が重要なのであり、多くの人が関わりすぎることは、逆に愛着の問題を助長してしまう。

出典元:岡田尊司『愛着障害』

「多くの人」と言っていますがその後の文章を読む限り、なんと「たった3人」が養育に関わるだけで、その子は愛着障害になるようです。

よって「祖父母との同居が悪い」と限定的に批判しているわけではないようですが、

「ならば、父親と母親の2人で育てたらいいのか」と思うかもしれませんが、どうやらそれも違うようです。

岡田氏は子育ての大部分は母親が担うべきだと主張します。

母親は、子どもの対人関係だけではなく、ストレス耐性や不安の感じ方、パートナーとの関係や子育て、健康や寿命に至るまで、生存に関わる影響を、それこそ生涯にわたって及ぼす。やはり特別な存在なのである。

出典元:岡田尊司『回避性愛着障害』

このように、子どもにとって母親との2歳頃までの接し方は非常に重要なので、母親が主に子どもの世話をしなければなりません。

岡田氏は「特定の人との安定した関係が重要」と言っていましたが、それは母親だったようです。

3.祖父母との同居はリスク?

祖父母

さらに、岡田氏はこのように続けます。

実の親に育てられた子どもでも、同居する祖父母や親戚が可愛がってくれるからというので、母親があまり可愛がらなかった場合、後年、精神的に不安定になるということは、しばしば経験するものである。

出典元:同上

「同居する祖父母や親戚」と聞くとかなり大勢の人間のように思えますが、先述したようにたった「3人」でもダメとのこと。

例えば岡田氏は、小説家のジャン・ジュネは里親に非常に可愛がられたにもかかわらず、

面倒をみたのが、養母だけではなく、娘のベルトや、もう1人里子として預かっていたリュシーという10歳の女の子だった

出典元:同上

という理由で、ジャン・ジュネを「愛着障害者」認定しています。

このジャン・ジュネという人物は岡田氏のお気に入りのようで、岡田氏はなんとかしてジュネを愛着障害者にしたいようですが、

同時にジュネに対して凄まじいことを言っています。

この記事で岡田氏から「被害妄想が強くて信用ならない人物」と評されているのはジャン・ジュネであり、愛着障害者全員です。

よって

「自分は愛着障害だ」と安易に自己診断する人もいますが、それは絶対にお勧めしません

なぜなら、「自分は愛着障害だ」と言うことは「自分は被害妄想の強い嘘つきだ」と言うようなものだからです。

ちなみに、岡田氏は↓のようにも言っています。

4.保育園は有害?

ここで、愛着理論が考える「愛情不足になってしまう原因」は

  1. 2歳までに親(特に母親)から十分に可愛がってもらえなかった
  2. その時期に特定の人以外から世話をされた。

であることを思い出しましょう。これらの条件は「保育園」にモロに当てはまりますよね。現に岡田氏は

1970年代には女性の職場進出が急速に進み、仕事をもつ母親は子どもを預けて働くようになったが、これも子どもの愛着に大きな影響を与えていることは否めない

出典元:岡田尊司『回避性愛着障害』

と「保育園」の存在に否定的なようです。

※もちろん、この考え方は間違っています。

5.祖父母との同居は本当に悪い?

大家族

さて、話を「祖父母との同居」に戻しますが、

それにしても、岡田氏の「母親よりも祖父母に可愛がられたらダメ」というのは凄まじい意見ですよね。

多くの人にとって「孫」というのは可愛い存在です。しかし、それ程可愛がってはいけません

「それ程」とはどのくらいか?―「母親よりも」という非常にあいまいな基準…はっきり言って意味不明です

そもそも

岡田氏が「3人以上に可愛がられたら愛着障害になる」と言う根拠も不明です。おそらくないでしょう。

このように岡田氏の意見には気掛かりな部分が多くあるのですが、

それでも「祖父母と同居している(していた)方」は今回の記事を読んで不安に思ったはずです。

そのような方は

こちらの記事を読んで精神科医に騙されないような「愛着障害の知識」を付けてください。

以上です。ありがとうございました。

※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】
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