愛着障害だと「思い込ませ」カウンセリングで儲ける医者にご用心!

金

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「愛着理論」基礎知識について書いた、

日本で圧倒的に有名な「岡田尊司流愛着理論」の批判をした、

に引き続き、今回は「愛着理論【治療編】」と称して、愛着障害の治療・カウンセリングに関する基礎知識を提供していこうと思います。

※なお、今回の記事も「岡田尊司流愛着理論」を主に扱います。よって、

こちらも併せてお読みください。

1.誰のための理論・カウンセリングか

金

愛着障害」に関わる人々は

  1. 毒親からの強烈なトラウマを抱えている人。
  2. 現在精神や生活にトラブルを抱えている人。
  3. 患者の
  4. カウンセラー

の4者に分類されます。

もともと愛着障害は①のような方々を対象とした言葉でした。「虐待を受けた子ども」について考えさせる言葉でもありました。

しかし

岡田尊司氏などの一部の精神科医が拡大解釈した愛着理論は②のような方々も愛着障害だと主張します。

さらに言えば「自分は愛着障害だ」と思い込ませる効果もあります。

岡田尊司氏にその気がなくても、岡田氏が拡大解釈した愛着理論は

  • 不安を煽りまくったり、もっともらしい事を言うことで「自分は愛着障害だ)」と多くの人に思い込ませる
  • 愛着障害を治さなければまともな人生を送れないとも思い込ませる。
  • そうすることで、愛着障害のカウンセリングで儲けることができる。

という事もあり得るのです。

2.愛着理論に仕込まれた罠

精神科医

さて、冒頭でも言った通り今回は「愛着障害の治療・カウンセリング」に関する記事です。具体的な方法は

を読んで欲しいのですが、前提として

課題を抱えている人が真剣に向き合おうと思ったときには、せっかくのチャンスを無駄にしないためにも、信頼できる専門家に助力を求めることをお勧めする。費用がかかったとしても、長い目で見ると、もっと大きな損失や危険を避けることにつながる。

出典元:岡田尊司『愛着障害の克服』

このように岡田氏は、言うなれば

恋人やパートナーなどが安全基地になるのはほぼ無理だから金はかかるがカウンセリングを受けるべき。でなきゃ大変な目にあうぞ。

と主張していることを押さえておきましょう。

※「安全基地」の正体を知らない方や、そもそも「安全基地」自体初耳という方は

こちらをお読みください。

2-1.岡田尊司は研究者ではない

また、岡田氏が愛着障害の研究者だと勘違いしている方も多いようです。

おそらく

岡田氏が愛着理論に目を付けたのは『脳内感染』というトンデモ本医学界からの評価がガタ落ちした後でしょう。

いわば岡田尊司氏の正体を知らない方は、繰り返しになりますが、

こちらをご覧ください。

2-2.他人を洗脳する方法

岡田氏の著書『愛着障害』の特徴は

  • 実は、あの悩み(他人と打ち解けられない、アルコールに依存してしまうなど)も愛着障害の一種だ!
  • 実は、あの有名人(夏目漱石やスティーブ・ジョブズなど)も愛着障害者の一人だ!

このようにして愛着障害が蔓延していイメージを作りだして、さらに、

「2歳までの親子関係で人生がほぼ決まる」という絶望を与えるところです。そうすることで「救済方法を知りたい」と思わせるわけです。

岡田氏は「他人を洗脳する方法」について書いた著書で

相手は解決方法を知っていると思わせることで、救いを求める漠然とした思いは、この人なら救ってくれるという強い期待へと高まる。

出典元:岡田尊司『マインド・コントロール』

と述べています。

3.カウンセリングにも罠?

罠

以上は、言うなれば「岡田氏の主張は『自分は愛着障害かも』と思い込ませかねないのではないか」という批判でした。

実は

それだけではなく、治療過程にも「自分は愛着障害かも」と思い込ませかねない要素があるのです。

3-1.マッチポンプ

このようなケースもあることに注意しましょう。

  1. 親のせいで愛着障害になる→「不幸」や「生きづらさ」を抱える。のではなく
  2. 「不幸」や「生きづらさ」を抱えている→カウンセラーの話を聞いている内に親の悪い部分ばかり思い出す
  3. その結果、自分は愛着障害だと思うようになる

そして「愛着障害だと思い込ませた人」にカウンセリングを施すのが治療だというわけです。典型的なマッチポンプですね。

思い込まされるメカニズムについては

3-2.思い込まされた記憶

岡田氏の治療法はどういう経緯で愛着障害が治るのかすら不明瞭なほどずさんなのですが、

おそらく

「自分が2歳になるまでの頃に親に甘えられなかった」という悲しみや怒りを安全基地にぶつけることで解放感を得られる時

そのような瞬間に愛着障害が治ると岡田氏は言いたいのでしょう。例えば、「回避型」愛着スタイル治療法について語った個所では

語る作業をしているうちに、次第に記憶がよみがえってきて、自分がこれまで封印してきたものに向かい合い始める。そうなると、これまで忘れていた、その時々の感情や気持ちもよみがえり始める。ずっと抑えてきた悲しみや寂しさや傷ついた思いがありありとよみがえってきて、思いがけず涙がこぼれてしまうこともある。

出典元:同上

このように感情が解放される時に愛着障害は治ると言いたいのでしょう。後述するように脳科学的に言えばそれはあり得ないのですが、

注目して欲しいのは「次第に記憶がよみがえってきて」という部分です。

ここまで関連記事も含めて読み進めてきた方なら「この記憶はカウンセラーに思い込まされた記憶じゃないの?」と疑うことができるでしょう。

※「回避型」愛着スタイルの治療・克服法については

4.毒親からの被害を明確に覚えている方へ

シルエットの男

「岡田氏の理論と治療法のいずれにも『自分は愛着障害』かもと思い込ませる要素がある」ことをこれまで書いてきました。

今度は「毒親からの被害を明確に覚えている方」に対して注意点を書いていきます。

4-1.典型的な暴露療法

①過去(カウンセラーに思い込まされたものも含め)を語らせる

 ↓ 

感情を解放させる。

 ↓ 

スッキリして愛着障害(生きづらさや様々な症状)が解消される。

まとめると、これが岡田氏の提案する愛着障害の治療法でした。

しかし、これは脳科学的に言ってあり得ません。なぜなら、典型的な「暴露療法」だからです。

※暴露療法については

4-2.物心つく前の記憶

また、「過去」というのがポイントです。この場合の「過去」とは2歳になるまでの間のことです。

しかし、岡田氏も言っているように

物心つく前のことは、本人も覚えていないし、母親自身忘れているということも多い。

出典元:岡田尊司『発達障害と呼ばないで』

物心つく前(3歳になるまで)のことは本人は覚えていません

ましてや

「愛着障害になるのは2歳までに親に甘えられなかったから」というふうに、さらに幼い2歳までの体験を重視します。

岡田氏は「無意識では覚えているのだ」と主張しますが、それについては

こちらで反論しました。

4-3.毒親被害者には効果がない

ここで毒親被害者の話に入りましょう。

「毒親」は子どもに対して継続的に不適切な行為をするので、その被害も明確に覚えていると思います。

対して、岡田氏の愛着理論は

  • 2歳までの事を思い出す瞬間に生きづらさや様々な症状が解消されるため、既に毒親からの被害を覚えている人には効果がない
  • そもそも2歳までの事など思い出しようがない。

というように問題点がてんこ盛りなのです。

もちろん有益な部分もたくさんあります。ですが、岡田による愛着障害の治療法(=安全基地による愛着障害の克服法)を学ぶ時は

今回の記事を念頭に置いてください。

また、「生きづらさ」や「様々な症状」の克服法は愛着理論だけではありません。

例えば

認知行動療法」や「対人関係療法」は科学的にも効果が認められているため非常にお勧めです。

※これらの治療法については

以上です。ありがとうございました。
愛着障害【全知識】
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