愛着障害と「毒親」や「アダルトチルドレン」は関係ない?

毒

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毒親から苦しめられた人の中には「愛着障害は毒親からもたらされる障害だ」と思っている方が多く居られるのではないでしょうか。

確かに、そういう種類の愛着障害もありますが、多くの愛着障害は毒親とは一切関係ありません

さらに言えば

「毒親」にもいろいろな種類が居ますが、愛着障害をもたらす「毒親」はかなり質の悪い毒親です。

この区別はちゃんと意識しなければなりません。なぜなら、

  • 本来は悪くない「まともな親」を逆恨みすることになり、親子関係が破綻してしまう。
  • 逆恨みすることで余計にストレスがかかり、精神に悪影響が及ぶ。

ということになりかねません。

また

アダルトチルドレン」と「愛着障害」や「毒親」との正しい関係性も把握できるようにしましょう。

そうすることで愛着理論の正体もわかるでしょう。

1.愛着障害は2種類ある

狭い

愛着障害とは

2歳まで(特に母親)や養育者との間に強い心の絆が出来なかったことが原因で様々な症状や支障が生じている状態のこと。

わかりにくいという方は

2歳までに親との間に「強い心の絆が出来なかった」ことが原因で愛着障害になった結果、様々な症状や支障が生じやすい体質になる。

というように捉えればよいでしょう。ポイントは「2歳まで」と「強い心の絆」です。

また

愛着障害には「狭い意味での愛着障害」と「広い意味での愛着障害」があるということにも注意しましょう。

この内、毒親やアダルトチルドレンに関係があるのは「狭い意味での愛着障害」の方です。

さらに、どちらの愛着障害かで治療法克服法は変わってきます。

2.毒親とアダルトチルドレンの特徴

毒

以上を踏まえて、「毒親」と「アダルトチルドレン」の特徴を見ていきましょう。

2-1.毒親の特徴

「毒親」を考える上では

子どもが小さい頃から、その育児姿勢が一貫して子どもの安定した愛着形成を妨げてきた親のみを「毒親」と呼ぶ

出典元:水島広子『「毒親」の正体』

という水島広子氏の主張が参考になるでしょう。

愛着」とは強い心の絆のことで、特に母子間の絆のことを指します。

よって、「愛着障害」に深く関係していることがわかります。

2-1-1.一貫した失敗

愛着障害は「2歳まで」に愛着を形成できなかった場合に被る障害でした。

精神科医の岡田尊司氏は

生まれてから1歳半からくらい、せいぜい2歳までが、愛着が成立する上でのタイムリミットである。(…)この時期に愛着が形成されなかった場合、子どもは、養育者との間に安定した愛着を持つことができないだけでなく、誰との間にも安定した愛着を育むことが困難となる。

出典元:岡田尊司『回避性愛着障害』

と言っています。

「誰との間にも安定した愛着を育むことが困難」になった結果一人でストレスを抱え込むことになり、愛着障害になってしまうわけです。

そして、親(特に母親)は愛着を2歳までに形成しないといけません。

対して

毒親は小さい頃から一貫して愛着が形成できないような育て方をした親のことです。

と言っても、小さい頃は「まともな親」だったにもかかわらず、

子どもが思春期を迎えるくらいに、うつ病やアルコール依存症で突然「毒親」化する親もいるようです。

このような親を「Aタイプの親」と呼びます。

いずれにせよ、毒親は子どもがある程度の年齢に達するまで虐待するので毒親の被害者は毒親から受けた虐待を鮮明に覚えていますよね

対して

愛着障害は2歳までに受けた不適切な行為によって生じるので、被害者の方は覚えていません

人間は2歳頃のことを思い出すことはできません。

「あなたは覚えていないかもしれないけど、あなたは実は親から酷い扱いを受けたのだ!」と思い込ませるのが愛着理論です。

岡田尊司氏も

物心つく前(3歳以前)のことは、本人も覚えていないし、母親自身忘れているということも多い。

出典元:岡田尊司『発達障害と呼ばないで』

と言っています。

2-1-2.酷い扱いの内容

毒親が子どもにすることは虐待です。

そして

その虐待によって生じるのが、先ほど紹介した「狭い意味での愛着障害」です。

それでは「広い意味での愛着障害」とは一体何なのでしょうか。

広い意味での愛着障は3人に1人に当てはまると言われています。

自分は愛着障害かも」と思っている方々は、おそらくこれらの記事に書かれているような内容が当てはまっているのではないでしょうか。

広い意味での愛着障害は「親の愛情不足」で起こります。

ニュアンス的には

  • 狭い意味での愛着障害…「毒親」の虐待によって起こる。
  • 広い意味での愛着障害…「まともな親」が十分に甘えさせてくれなかったことによって起こる。

といった感じです。でも、

「親に十分に甘えられたか(しかも2歳までに)」なんて曖昧過ぎて誰もわからないですよね。

※この曖昧な考え方で「愛着障害者」を爆発的に増やそうとするのが岡田尊司氏、それに反対するのが高橋和巳氏です。

2-2.アダルトチルドレンの特徴

「アダルトチルドレン」についてはWikipediaの定義を参考にしましょう。

親や社会による虐待や家族の不仲、感情抑圧などの見られる機能不全家族で育ち、生きづらさを抱えた人。

出典元:Wikipedia

「機能不全家族」という聞きなれない言葉が使われていますが、基本的には

「アダルトチルドレン」とは親の虐待によって生きづらさを抱えた大人

を指しています。

よって

アダルトチルドレンは毒親の被害者だと言えます。

ということは「毒親の特徴」で述べた注意事項が当てはまります。

また、アダルトチルドレンの中には「周囲から理解されない」と思っている方も多く居られると思いますが、

はっきり言って、それは精神科医のせいです。

3.愛着理論の正体

ヒヨコ探偵

なぜカウンセラーは「絶対的な愛情量の不足」というわけのわからない言葉を使っている理由を考えてみましょう。

「あなたは虐待を受けましたか」または「あなたは我が子に虐待をしましたか」と問われると多くの人が「いいえ」と答えるでしょう。

実際「虐待をする親」は稀な存在ですから。

しかし

「あなたの親は愛情不足でしたか」または「あなたは我が子に対して愛情不足ではなかったですか」と問われるとどうでしょうか。

多くの人が「そうだったかも」と思うのではないでしょうか。

多くの人に「自分は愛着障害かも」と思わせることができたら、愛着障害の高額なカウンセリングを受けさせることが可能になります。

愛着障害」に関わる人々は

  1. 毒親からの強烈なトラウマを抱えている人。
  2. 現在精神や生活にトラブルを抱えている人。
  3. 患者の
  4. カウンセラー

の4者に分類されます。

もともと愛着障害は①のような方々を対象とした言葉でした。「虐待を受けた子ども」について考えさせる言葉でもありました。

しかし

岡田尊司氏などの一部の精神科医が拡大解釈した愛着理論は②のような方々も愛着障害だと主張します。

さらに岡田氏は、

このような主張もしています。

こんな主張が通れば「毒親の被害」さえも「被害妄想」と切り捨てられるようになるかもしれません。

以上です。ありがとうございました。

※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】
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