愛着障害の特徴 |「私は愛着障害?」と思う前に知って欲しいこと


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今回は「愛着障害を知る上で大前提となる知識」を

  • 愛着理論の特徴とは何か。
  • 愛着障害の最大の特徴とは何か。

という2つのポイントに沿って詳しく解説していこうと思います。

1.愛着理論の特徴

愛着理論の特徴は「幼児期(主に2歳まで)の母子関係」を非常に重要視することです。

このように書くと「母親の偉大さ」や「母性の素晴らしさ」を謳っているようですが真逆です。

母親は子ども(すでに大人になり自立している場合でも)の不幸の全ての責任を背負わされます。

実際に問題ある母親でもきちんと愛情を持って子どもを育てた母親でも、問答無用で母親は責められます。

このような母親に対する異常な厳しさが愛着理論の最大の特徴です。まあ、過剰な期待の裏返しかもしれませんが。

1-1.愛着(愛着関係)とは

子どもと親(特に母親)との間に生まれる特別な絆のこと。

この定義では「父子関係」も想定しているようですが、愛着理論では父親は補助的に扱われます。

母親との愛着が欠如していても、それを補うだけの安定した愛着関係を、父親などの養育者との間でしっかり持つことができれば、その悪影響を免れることも可能だ。

出典元:岡田尊司『愛着障害』

精神科医の岡田尊司氏はこのように述べますが、さらに別の著作で、

母親は、子どもの対人関係だけではなく、ストレス耐性や不安の感じ方、パートナーとの関係や子育て、健康や寿命に至るまで、生存に関わる影響を、それこそ生涯にわたって及ぼす。

出典元:岡田尊司『回避性愛着障害』

と、凄まじい発言をしています。

このような母親を重要視する傾向男性の精神科医に特徴的に見られますが、

一方、水島広子氏など女性の精神科医はこのような見方に猛反対しているようです。

このように男女によって意見が変わるというのも愛着理論の特徴ですが、愛着理論を信用している時点でどちらも正しくないのかもしれません。

当サイトでは愛着理論に批判的な記事を複数投稿しているのですが、

愛着理論を信奉しているカウンセラーから既に愛着障害と診断され、落ち込んでいる方

親子(多くは母子)関係をズタボロにされた方は特に注意深く読んで欲しいです。

実は

愛着障害の治療法を一言で言うと「母親を徹底的に批判してスッキリする」というものです。

治療・カウンセリング方法およびその注意点については

おススメ

「愛着障害の治療」とは患者が母親を〇〇するように仕向けること

1-2.二歳までの記憶

このように非常に重要な「愛着」ですが、母親はこの「愛着」を子どもと2歳までに結ばないといけません。まあ、専門家の間でも

「2歳までに愛着を結べば問題ない」と言ったり「「2歳以降の接し方次第では愛着が傷つく」と言ったり、意見がブレまくっている

のですが、2歳までを重要視するのは共通なようです。

2歳まで、つまり物心がつくまでの記憶というのは人間には残りません。岡田尊司氏も以下のように述べます。

物心つく前のことは、本人も覚えていないし、母親自身忘れているということも多い。

出典元:岡田尊司『発達障害と呼ばないで』

このことは全ての責任を母親に負わせる「愛着理論」の立場からは非常に都合がいいわけですね。

なぜなら

本人も母親も覚えていないなら、「母親がすべて悪い」という精神科医の意見は通りやすいですから。

1-3.二歳までのストレスと長期的なストレス

以上、述べたことは愛着障害の知識をある程度持っている方にも是非覚えていて欲しいことです。

「愛着障害」は毒親からずっと苦しめられてきた人が起こす障害というわけではありません

精神科医の高橋和巳氏も「最近、『愛着障害』という言葉は正しく使われていない」と嘆いた後、

愛着障害とは、ボウルビィが述べるように生後~2歳くらいまでの間に、養育に継続的に責任を負う大人(多くは母親)に出会わなかったために、愛着関係を築くことができなかった子どもたちの障害である。

出典元:高橋和巳『「母と子」という病』

と述べて、2歳くらいまでを強調しています。

対して「毒親」は

子どもが小さい頃から、その育児姿勢が一貫して子どもの安定した愛着形成を妨げてきた親のみを「毒親」と呼ぶ

出典元:水島広子『「毒親」の正体』

と、水島広子氏が述べているように、長期的なストレスを与えてきた親のことです。

2.愛着障害の特徴

このように「愛着理論」と「毒親問題」を比較することは愛着障害の特徴問題点を捉えるのに役立ちます。

「毒親」の特徴は長期的なストレスを子どもに与えることなのですが、他にはやはり、虐待をする親というニュアンスが強いです。

しかし、ここで注意すべきことがあります。

2-1.虐待との関係性

「毒親」=「虐待する」というのは正しいのですが、「虐待される」=「愛着障害になる」というのは正しくありません

虐待されて発症するのは「狭い意味での愛着障害(+α)」です。

こちらの記事でまとめたように、「自分は愛着障害かも」と思っている人は実は「広い意味での愛着障害」かもしれません。

カウンセラーの多くは両者をうやむやにしていますが、

両者は特徴や症状だけではなくその治療法も別物なので、きちんと違いを見極めましょう。

2-2.アダルトチルドレンとの関係性

他にも注意しなければならないのは「愛着障害」と「アダルトチルドレン」の関係性です。

両者を一緒くたにしている人が多くいますが、別物として捉えなければなりません。

「アダルトチルドレン」は一時期非常に流行った言葉なのですが、

おススメ

愛着障害とアダルトチルドレンは違う!別々の治療を!

こちらに特徴をまとめているのでお読みください。自分は愛着障害だと思っている人は、実はアダルトチルドレンかもしれません。

2-3.最大の特徴

ここで定義を確認しておきましょう。

愛着障害とは

2歳まで(特に母親)や養育者との間に強い心の結びつきを形成できなかったことが原因で起こる諸症状のこと。

そして、その諸症状とは

このように3つの記事に分けなければならないほど数多くあります。よって、愛着障害を「症状」から把握するのはややこしいので、

愛着障害は「幼児期にある特徴的な育てられ方をした人たち」が引き起こす障害である、と把握しましょう。

やはり、ここで考えて欲しいのが「毒親」や「アダルトチルドレン」との関係性です。

「子どもを愛着障害にする親の特徴」と「毒親の特徴」は違います。

どちらも「間違ったの育て方で子どもの人生を狂わせる親」とされていますが、「毒親」の特徴は

おススメ

「毒親」の特徴 分類やまとめ

にまとめました。

対して

「子どもを愛着障害にする親の最大の特徴」を一言でいうと「愛情不足だった親」となります。

「愛情不足」…なんだか漠然としてわかり辛いですね。岡田尊司氏は「絶対的な愛情量の不足」という言葉まで使っています。

しかも、ややこしい諸条件みたいなのも結構あります。それらについては

おススメ

【愛着障害の特徴】子ども愛着障害にする親の特徴 まとめ

こちらをお読みください。

以上です。ありがとうございました。
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