愛着障害と虐待の「意外」な関係について

毒

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※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】

今回は「愛着障害」と「虐待」の関係性に関する記事なのですが、まずは、

  1. 狭い意味での愛着障害→伝統的な考え方。精神医学界でも認められている。主張者は高橋和巳氏など。
  2. 広い意味での愛着障害→拡大解釈れたもの。世間ではこっちの方が有名。主張者は岡田尊司氏など。

このように「愛着障害」には大きく分けて2種類あることを押さえてください。

の方は虐待とモロに関係があるのですが、の方は関係が無く

「親からの虐待に苦しめられてきた方」を考慮していないのではないのかという気さえします。

今回は両者の愛着障害を虐待問題と絡めて解説していきましょう。

※なお、今回の記事は「愛着理論」の知識が前提となるので、

こちらも併せてお読みください。

1.広い意味での愛着障害とは

疑問ネコ

親からの虐待によって被る愛着障害もありますが、それはごく一部に過ぎません。ほとんどの愛着障害は愛情不足で起こります。

これが先述した広い意味での愛着障害です。

1-1.愛情不足は虐待?

広い意味での愛着障害は「愛情不足」で起こるというのも重要なポイントです。

「愛情不足」は非常に主観的な言葉で客観的な基準などありません。

むしろ

なんらかの精神的トラブルが起こった後に、「それは親の愛情が不足していたからだ」と後付けするための言葉だと言えます。

一部の精神科医はこのようなトリックを使い、「愛情不足=虐待に近い行為」という滅茶苦茶な意見をゴリ押そうとしているわけです。

1-2.虐待に伴う愛着障害

親からの虐待によって被る愛着障害は「反応性愛着障害」と「脱抑制型対人交流障害」の2つです。

実は

精神医学界はこの2つのみしか愛着障害だと認定していません。つまり、虐待で起こるものしか愛着障害ではないのです。

ところが、岡田尊司氏のように

精神医学界の基準をはるかに逸脱して、多くの人に「愛着障害」のレッテル貼りをする精神科医もいます。

おそらく「自分は愛着障害かも」と思っている方のほとんどは、これらの記事の症状が当てはまっているのではないでしょうか。

2.ネグレクトの恐ろしさ

しかし、我々は精神医学界の基準に基づいた、正しい「虐待と愛着障害の関係」について考えていきましょう。

最近、親の虐待によって子どもが命を落とすという痛ましいニュースをよく耳にすると思います。

「虐待」といえば「体罰」を思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし、例えば

札幌市で池田詩梨さんが衰弱死する事件がありました。

これも虐待です。

詩梨さんの死因は栄養失調でしたが、両親からまともな食事を与えられなかったわけですね。

これは「ネグレクト(育児放棄)」と呼ばれる虐待です。

ネグレクトとは

育児放棄」とも訳され、たとえば食事を適切に与えない、おむつやトイレの世話をしないで放っておく、長時間、家や車内に置き去りにする、などがあげられます。

出典元:友田明美『子どもの脳を傷つける親たち』

ネグレクト以外にも激しい体罰暴言を浴びせ続けるなどの行為も、子どもの脳の発達の妨げになります。

死に至らなくても脳に後遺症が残ることもあります。それが原因で起こるのが「反応性愛着障害」と「脱抑制型対人交流障害」です。

「育児放棄」と簡単に認定するカウンセラーも多いのですが、

本来、育児放棄、そして「虐待」は軽々しく口にしてはいけない悲惨なものなのです。

3.毒親とまともな親

毒

「虐待」は大人にとっても、子どもにとってもショッキングな言葉です。

愛情不足=虐待」と主張する愛着理論は非常にインパクトがあり、多くの人に注目されるでしょう。

そうやって「愛着障害」という概念を広めつつ、その高額なカウンセリングに誘導するわけです。

当サイトでは、愛着理論に関する記事を

  1. 毒親からの虐待によるトラウマを何とか克服したいと思っている人。
  2. 現在何らかの悩み抱えている人。
  3. 患者の
  4. カウンセラー

の4者にわけて書いています。

愛着理論はのような人々の心のケアや治療を念頭に置いていると思われていますが違うというのが当サイトの主張です。

の人々に「自分は愛着障害だ」と思わせて高額な治療を受けさせるというカウンセラーのためのものである

という可能性を念頭に置いてください。

※もちろん、ここで批判している愛着理論とは岡田尊司氏などの一部の精神科医がゴリ押す「拡大解釈された愛着理論」です。

この理論には他の専門家からも批判があります。

最後に教育研究家のJ.R.ハリス氏の言葉を引用します。

もし自分の犯した間違いが子どもの一生を決めかねないと思えば、親は控え目になり懲罰を減らすだろう。ところが親が控え目になっても虐待行為が減少している様子はまったく見られない。

出典元:J.R.ハリス『子育ての大誤解』

つまり、ハリス氏が言いたいのは

まともな親が「自分のやっていることは虐待じゃないか」と意識し過ぎるようになっても、毒親はそんなことを気にせず虐待をし続ける

ということです。

「毒親」は特殊な人格あるいは環境によって虐待するわけなので、「まともな親」から切り離して考えるべきでしょう。

以上です。ありがとうございました。

※「愛着障害」に関する全記事はこちら

愛着障害【全知識】
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